第二話 不思議な動物

◇カイ

ふう、危なかったな

大丈夫か、アリア?


◇アリア

はいっ!

カイさんもクロナさんも、

ありがとうございました


◇クロナ

ううん!

怪我がなくてよかった!


◇ノア

まったく……

僕の言った通りだったろう?


◇ノア

見た目は明るく華やかでも

あくまでここは遺跡なんだ


◇ノア

またワーグが襲ってくる可能性も

充分にある

警戒をしていこう


◇カイ

ああ、そうだな

油断しないようにしないと


◇リンジー

フーム

この辺りにレアマキナは

無さそうデスネー


◇レム

ふわあぁぁ……

今の戦いの音で

起こされちゃった


◇レム

静かになったところで

もう1回おやすみぃ~……


◇ノア

……キミたち

僕の話を

聞いていたのか……?


――タタタタタッ……


◇アリア

……!


◇カイ

ん? あれは……


◇不思議な動物

…………


◇クロナ

わぁ、可愛い!


◇リンジー

Oh! ソーキュート!

モフモフで、ハグしたら

気持ち良さそうデース!


◇ノア

こんなところに

動物がいるなんて……

どこかから来て住み着いたのか


◇クロナ

かな? それか、

群れからはぐれた迷子かも

ねえあんた、どこから来たの?


◇アリア

…………


◇不思議な動物

…………


――タタタタタッ……


◇カイ

あ、おい!

どこに行くんだ?


◇不思議な動物

…………


◇クロナ

あ、止まった


◇ノア

……もしかして、僕たちに

ついてこいって言ってるのか?


◇クロナ

そうみたいだね

でも、どうしたんだろ?


◇ノア

わからない

僕たちに危害を加えるつもりは

なさそうだが……


◇リンジー

アーーー!!!


◇レム

……へ? 何? 朝?


◇ノア

今度はどうしたんだ

リンジー?


◇リンジー

聞いたことがありマース!

ムカーシ昔からの

言い伝えデース!


◇レム

言い伝え……?


◇リンジー

ムカーシ昔、あるトコロに

優しいグランパとグランマが

住んでいマーシタ


◇リンジー

ある日二人の元に一匹の

バウバウがやってきて……

畑でバウバウと鳴きマシタ


◇リンジー

グランパたちがそこを掘ると……

そこにはお宝がザックザック

埋まっていたのデース!


◇アリア

え、ええっと……?


◇カイ

つまり、どういうことだ……?


◇リンジー

ツマリ!

あのモフモフもきっと

お宝の使者!


◇リンジー

ついていけば、そこには

お宝マキナがザックザクあるに

違いありマセーン!


◇ノア

いや、絶対に違うだろう……

そもそもあの動物は鳴くのか?


◇リンジー

百聞は一見にシカーズ!

とにかく行ってみまショウ!


◇クロナ

あっ、ちょっとリンジー!


◇ノア

……仕方ない、

僕たちも行くしかないな


◇カイ

ああ、それに案外リンジーの

言う通りかもしれないしな!


◇ノア

兄さんのその前向きさ……

僕も見習うべきなのか……?


◇アリア

…………


◇クロナ

アリア? 大丈夫?


◇アリア

……あっ、はい!

今行きます!


◇レム

…………


◇レム

……なんかやな感じ

この遺跡、本当に大丈夫~?



To Be Continued...

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