第4話 もしも魔法が使えたら



 姫乃「もしも魔法が使えたらって、小さい時よく考えたことあるよね」


 なあ「なあはね。たくさんたくさんあるの! 動物さんとお話したり、お空を飛んでみたり。いろいろたくさん考えたの!」


 未利「あたしは別にそんなにないかな。あー、でもテストの点が上がるようにとか、どこでもなんでもドア的なもんがあったら、便利なのにとかそういうのはあるけど」


 でも、実際魔法の使える世界に来るとねー。


 未利「うわ!? どこからともなくコメント飛んできた」


 姫乃「えと、難しく考えないほうがいいんじゃないかな。それは、そういうものだから」


 未利「確かにそういう感じがするけど……、気になるもんは気になるっていうか……。何か姫乃、慣れてる?」


 なあ「ぴゃ、なあ、初めての人には挨拶しなきゃ。えっとね、なあはなあっていうの。声さんどこにいるのー」


 気にしない方向でお願いしますねー。空気だと思って。


 姫乃「えっと、話を戻すけど。私達ももう、魔法の使える世界にいるんだよね」


 未利「とんでもない事にね。でも、実際……夢見たほどそこまで便利じゃなかったというか……」


 姫乃「生活の花壇にお水あげたり、洗濯ものを風で乾かしたり……生活の補助って感じだもんね」


 未利「やっぱ、夢は夢のままって事でしょ。そうそう便利な魔法が転がってるわけないって事」


 なあ「声さーん、どこなのー」



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