第300話 マヨ見つけた的なお話
まず最初に見るのは……と思ったが、そもそもどこに何の店があるのか分かっていない。
と言うわけでまず広場に向かいそこからぶらぶらと探そう。
「さて、どっちに行こうか?」
「えーと、北で。」
セフィアに聞いたら北という事なのでまずは北に行こう。
北側にはセフィア達の要望である食べ物系が集まっている。
八百屋や肉屋のような食材系はもちろん、料理屋も沢山あるし、屋台も沢山ある。
「あ、これ前に貰った燻製肉だ。」
「本当だ。結構高いんだね。」
干し肉が100グラム100リムなのに対して500リム位する。
それを30キロだから15万リム。
ハーブとか使ってるし、燻製用のチップもいいのを使ってるのかいい香りがする。
でも、30キロは多いんだよね。
まあ、7人と結構人が多いからすぐになくなると思ったのかもしれないけど、一人頭4キロくらい消費しないといけない。
ストレージがあって本当に良かったよ。
そうして見て回っていると香辛料や調味料を扱っている店を見つけたのでその中に入ってみた。
鼻がツーンとします。
色々なスパイスがある所為で匂いが混ざってるし辛い匂いのも結構あるのか、鼻にクる。
香辛料は正直に言ってどれがどういう物で、どう作用するかとかよく分からない。
なので、香辛料ゾーンはスルーする。
そっちはセフィア達にお任せだ。
そして俺が来たのは調味料ブース。
こっちにあるのは醤油や味噌なんかもあるが、目を引いたのが黄色いドロッとした物。
まさか。
店の人に聞いてみると期待通りのマヨネーズだった。
マヨネーズって確か卵と酢と油だっけ? 後、塩胡椒で味付けするってなんかで読んだような気がするが、記憶が曖昧でつくり方がよく分からない。
マヨネーズって基本買うものだったからな。
キュ◯ピーさんのお世話になってました。
何回か試行錯誤すれば作れない事もないだろうけど、面倒くさい。
だってあれ、ひたすら混ぜるという工程があるし。
だから作るのは店の人に任せて俺は買うだけにしよう。
色々と使い道があるらしいし沢山買っとこう。
多分昔の転移者か勇者がマヨ無双したんだろうけど。
セフィア達の方も買うものが決まったようでお金を預かっている俺を呼んでいる。
俺はマヨが買えて、セフィア達は沢山の香辛料を手に入れてホクホク顔で街を歩く。
セフィア達は迷宮都市について腰を落ち着けたら味噌も含め色々と試すそうだ。
向こうに着いてからが楽しみだ。
その後も色々見て回ってカインでは手に入らない珍しいのや、消費した食材を買っていると、教会を見かける。
そういえば、こっちの世界に来て嫁を手に入れたからちょっと祈っとこうと思った事があったな。
でも、カインでは見かけなかった(探してなかった)ものの、せっかく見かけたんだし丁度いいのでこの機会に少し祈っとこうかね。
「ちょっと教会で祈ってきていいかな?」
「急にどうしたの?」
「いや、こっちの世界にこれて嫁を手に入れて幸せな日々を送れてるから教会にお布施とお祈りしとこうかなって。」
「そういう事。じゃあ、僕も行こうかな。アリシアさんにレントと出会わせてくれてありがとうって。」
「私も。」
「私もします。」
嫁達の同意を得られたし、アカネとレイダさんは加護のおかげで強くなれたから、蒼井はファンタジー世界に来れた事を感謝してという事でみんなで教会にお邪魔する事になった。
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