2020/1/31 17:17 思考記録

描き始めたと同時に裏の家から子供に怒鳴る親の声が聞こえた。

私まで震えが止まらなくなる。辞めて欲しい。けれどこんなことを虐待だやめてくれと言っても、相手の親は「そんなことで虐待?」と面倒事にストレスを貯めさらに怒鳴り声が大きくなるだけだ。

指摘と冷静な正確な対処は時として正しい未来の無いものとなりうる。


まぁ、なんだ。

関係ない事でイラついている人にマイナスな話題をもちかけたら、イラついていない時に話しかけるよりも酷い結果になりやすい、みたいなものだ。




さて話は変わってひとつ思考記録。

私は私のことを凡人だと思う。

凡人だと思いたい。

アウトローに引かれるのは人間の性だと

誰かが言っていたし、

非凡ぶるのは痛々しい厨二病に良くあることと思われ、否定される。

しかし非凡ぶるのがかっこいいと思う人間もまだまだ多いらしい。

本当に非凡な人間も、区別はされない。

煙たいのだ、どちらにせよ。

煙の中をわざわざ探る人はいない。

傍から見て、近くに来たら仰いで置いやるだけだ。

それが煙なのか湯気なのかも分からないまま。



先程見た文献で、

「天才と凡人はどちらが行きやすいと思う?」

という質問があった。

まあ多少意見は別れるだろうが

例を出そうか。

天才、過去にそう呼ばれた人達は沢山いる。

皆、周りに羨まれ敬われていた。

いや、今も過去の天才的な偉人たちに憧れを持っている人がいる。

「私も◯◯みたいな才能があったらな」と口々に言う。

そんな才能があったらもっと人生楽しかっただろうな!なんて

無神経な発言だ。正直。


天才は異端だ。数の多い方を優先する人間の社会、社会性から見れば、天才はそこにいるだけで多くの人達の秩序を乱す。

歯車に挟まってしまったゴミの如く。

異端、それだけで、それだけで世界から優先されなくなる。世界は数の多い方を優先し常だと言い、数の多い方に適した世の中になっていく。

その中で過去の天才と呼ばれたもの達は他の人間より社会で役立つ秀でた才能があった。

凡人を蹴散らし蹂躙し支配し凡人だらけの人間社会に自分の居場所を作り出した。

それだけの能力があった。


凡人はきっとそれに憧れてしまうのだろう。

自分の持っていないそれに。

輝いて見えただろうな。


しかし異端が全てそうだと思うか?

その力がない異端は?どうなる?

歯車に挟まってしまったゴミだとすげなくあしらわれ捨てられ弾かれたそれは、

一体どうなるんだ??


知らないだろうな。多くの人は。

それを見ようとすらしない。

それに興味すらない。

そうか、まぁそれは仕方がないだろうね。


かく言う私もきっとそうだ。

能力がなかった側の、残念な異端者だ。

私は人間として生まれてしまった。

生まれて生きている、今も。

普通だと思った。私もそこらにいる人達と。

凡庸で在り来りなどこにでも居る人間と同じだと思った。

けれどそれは少し違った。

私は省かれた。世の中から、社会から。

社会性を身につけられてはいなかった。



社会に生活している人間はみな人との繋がりがあり生きている。そんなことは当たり前だ。

軽率に人との繋がりを持つ。

私は違った、当たり前のように人と繋がれなかった。

だから頑張った。相手の心をなるたけ読んだつもりになって、相手が求める言葉、相手が求める物、相手が求める行動。

見ただけで、話しただけで大体そんなものは分かった。

だから行動に移した。

相手が喜ぶように、自分がやりたいことではなく相手が喜ぶ事を。

喜ぶ、楽しい、関わっていてそう思える人間がきっと友達なんだろうと。

だから私がそう動けばきっと相手と友達になれて仲良くなれるんだろうと。

私と居て楽しくないと思われたら相手にされない、適当にあしらわれる、一緒に笑えない。そう思った。1度でも少しでもつまらない思いをさせてしまったらきっとダメなんだと。

私は相手が笑ってくれるだけでよかった。

成功したんだ、私は社会性がある普通の人だ。周りの人間との関係を大事にしている。

そう思った。そう思い込んでいた。

それは全くの間違いだった。ミスだった。

気づいた時には既に取り返しのつかないほどに大きな。


凡庸で在り来りな平凡な人間というのは

そんな人と少し繋がりをもてて関われるというのは当たり前の事だった。

一言話せて相手に楽しいと思って貰えるように努力して動いて、それでやっと人との繋がりを手に入れて、そんなことに一喜一憂している時点で凡人の常識や思考からは外れていた。

元よりおかしかったのだ。

自分の常識の通じない異世界に迷い込んだような気分になった。

どんな知人も友人も恋人も大して長続きをしなかった。

知人友人には、求められた時だけ応じて、自分の都合も感情も思考も一切潰して相手に楽しんでもらおうと接していた。

要はもう、言わなくてもわかるだろうが、ただの都合のいいコマ。それに成り下がっていた。友人なんかではなかった。

私が都合のいいだけの人間じゃなくなったから離れられた。元よりただ一方的に都合のいい人間だったから繋がっていただけで、それがいきなり都合が悪くなったら不愉快になるものだ。

常に自分を偽り続けるなんていつかは破綻する。

器が壊れるか中身が壊れるかどっちが先かの話だ。


恋人も同じだ。

私が過去にできた恋人は全て相手から告白してきた。いや、けして自慢とかではなく。

告白された、求められた。

相手は私のことが好きだった。

私と話していて楽しいから、だったかな。

今の私から言わせてもらえば当たり前だ。私は相手に楽しいと思って貰えるように行動している。自分が楽しくなくても。

相手に楽しいと思わせるには自分も楽しんでいるようにニコニコ振る舞うことも重要なひとつだ。お互い楽しそうに見えたんだろう。

楽しくなんかなかった、でも求められた。

断れるわけなんかなかった。

断ったらその時点で私は都合のいい人間じゃなくなる。

告白を一度だけ断ったことがある。

1度浮気されて、別れて、浮気相手側と付き合い続けて。

そして向こうと別れてこっちに戻ってきたパターンだ。

この時は断れた。

相手が全面的に悪かったから。

相手は私に申し訳ないという低腰だった。

当たり前だ。だから私が断ったところで私に非はない。気軽に断れた。相手が悪い事が客観的に見ても確立していたから。

私が悪者にされる余地がなかったから。

(まぁこの時の浮気話は、相手には3年付き合った恋人がいて、その恋人も共通の友人で、私が浮気相手の側だったり、私は相手に当時付き合っていた恋人の浮気の相談をしている中で「そんな浮気野郎とは別れて付き合おう」と言われたから付き合ったりと色々あるが今回はこの程度にしておこう。)


なんだっけか、告白を断れず付き合った、なんて言う話をしていたっけか?

まぁその全ての恋人に浮気をされて別れたがな。

浮気の証拠を見つけて突きつけて笑顔で別れようと告げるとみな一様に謝ってきた。

笑えた。求めてきたのはそっちで、飽きたから別の人に行ったのだろう?

何を執着する必要があるのかわからなかった。

私はきっと相手が好きで付き合ってたんじゃなくて、自分ですら認められない出来損ないの自分を好いて求めてくれた相手に依存していただけだった。

求められた時だけ応じていたんだと思う。

だからきっと、相手は飽きてしまった。

恋人同士で愛し合ってるはずなのに

私からは求められない。疑問だっただろうな。分からなかったろうな。



そんなことからもう私はきっと凡人の域に入れなかった出来損ないの異端なんだろうなと。

開き直ってしまった。いや、開き直らないで、あのまま壊れずにいたら?

潰れていただろうな。壊れる間もなく跡形もなく。

そうなったから今生きているわけで。

まぁ、考えようによっちゃ前より更に生きづらくなったんだからあのまま潰れてしまっていた方が楽だったかもしれないが。


人と違うと認めた。私の頑張りを認めた。それでもまだまだ、私は相手の都合のいい存在でなければ私のような出来損ないは相手にして貰えないんだ。という思考は抜けないし自ら相手を求めることも出来ないが。

だがしかし、「私が頑張っているからお前が楽しい思いをしてるんだ」「私は頑張っている」「私はちゃんと偉いぞ」と、自己暗示のようなものを少しは認められるようになってきた。気がする。

いつかきっと友人を作るんだと、

心の奥底で不可能だろうなと思ってはいる。

自分と思考回路も常識も違う生き物が溢れ返ってる世界ではまともな意思疎通すら取れない。心を開いて友人を作るんだなんて不可能な話だ。


せめて自ら話しかけて、人間社会で困らない程度には人間関係を発展させたいところである。


話しかけられるのを待つだけじゃだめだ

と言う人もいるが待っているのではない。

待ってすらいない。

話しかけもしなくて待ってもいない

けれど相手に話しかけられればニコニコと応対をする。

異様なのかもしれないな、これが既に。


受け入れすぎてしまう。のだろうか。

受け入れすぎてしまう自分が既に異端であり、他とは違うと諦めた時点で、周りはきっと自分ほど多様な物を認められないかもしれないと、自身と違うものに否定感を覚えてしまうかもしれないと。

そういう諦観もあるのかもしれないな。




飽きてきたので1度文章をきる。

また思いついたら書く。


書き終わり、17:57


追記、19:01

異端というものは人があんなにも恋い焦がれて憧れるほど綺麗なものでは無い。

ということが伝わってくれれば何よりだ。

現代にだって魔女裁判は日常で行われていることをお忘れなきよう。

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