第31話 ひとひらり
短歌一首
名を呼べば
振り向く人はひとひらの
花びらとなり風が連れ去る
美しく咲いてもあっと言う間に散り、その花弁の痕跡すら知らぬ間に無くなっている。
楽しい時間、笑い合った記憶、大切だった筈のモノも、過ぎ去ってしまえば、風が花弁を散らすように連れ去って行く。名を呼んだのはいつの事か ・・・
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