第16話 歌う雨
短歌一首
ワイパーのメトロノームでリズムとり
ガラスの舞台 雨歌う夜
今日の仕事を終え、家路につく。
日曜18時の道はいつもより車が少ない。
夕方から降り出した雨がフロントガラスをたたく。
規則正しくワイパーは同じ動作をくり返す。
フロントガラスではワイパーと雨粒のせめぎ合いが続く。
ワイパーの一定のリズム
フロントガラスを打つ雨の不規則な音
いつしか混ざり合い、日曜夜の雨のメロディーが耳朶に響く。
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