そして、あなたに一歩近づく

おはようございます、皆さん。とってもいい天気ですね。爽やかで清々しいです。


昨日、旦那様にハンカチを渡しました。

とても穏やかに微笑む旦那様が、頭から離れず、ずっと心がほわほわしてます。


ルルリアが髪を整えて、とっても可愛い髪飾りをつけてくれました。明るいオレンジのお花がモチーフになっています。


あれ、この髪飾り、見た事ないですよ?

不思議そうにしていたら、ルルリアが


「旦那様からのプレゼントですよ。昨日、お帰りになられた時、奥様へと。」


旦那様からの…。

知らず知らず、口がにんまりと上がります。


「あとで、お礼を言わないとですね。」


上から下までルルリアに整えてもらい、

鼻歌交じりに食堂へ向かうと…


「おはよう。シェリー。」


旦那様がいらっしゃいました。


「おはようございます…?」


あれ、幻覚かな??


「今日から毎日帰ろうと思う。できるだけ、朝も一緒に食べよう…いいかな?」


「もちろんですよ!!ご飯は一緒に食べた方が美味しいです!」


そう言うと、旦那様はほんわりと安心したように微笑みました。



「素敵な髪飾りをありがとうございます。本当に可愛くて…嬉しいです!!」


席につき、旦那様にさっそく髪飾りのお礼をいいました。


「よかった。前、任務先からの帰り道で見つけたんだ。シェリーに似合うかなって。」


そしてまた、ほわほわした笑みを浮かべてくれました。あれ…気のせいか、口調も穏やかになっています。


「あ…。先に言っておかないとだね。」


気付いたらしい旦那様が、恥ずかしそうに教えてくれました。


旦那様は緊張すると、すごく険しい顔つきになり、口調も変わってしまうのだと。決して私を嫌っていたわけではないと言ってくれました。そして、今まで家に帰らなかったことを謝られました。


「いえいえ!そんな!よかったです…嫌われていなくて…ずっと、心配だったんです…」


安堵で力が抜けました。


「ごめんね、シェリー。不安にさせて…」


旦那様が、近くに来て、そっと抱きしめてくれました。


その後、運ばれてきた朝食を二人で仲良く囲みました。これから、この幸せが続くのか…と思うと、嬉しくて胸がいっぱいになりました。

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