第2話

彼は殴った。そう、彼は殴ったのだ。

彼はひたすら繰り返し言った。「殴る鹿」と。

彼は今も殴り続ける。蜜柑の皮を。

そして、変わった。彼は枯葉になったのだ。

彼は枯葉になりながらも殴り続ける。

彼は繰り返し言う「殴るのは菜根」

彼は変わり続ける。今も昔も。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る