第3話 人財報告Conference。④
稽古を始めて1ヶ月が過ぎた
「やっとレベル3まできたね。1ヶ月でここまで来るのは、なかなか出来ることではないわ」
「この1ヶ月で読んだ本は90冊、そこで学んだ事を人造人間に毎日ぶつけているだけですよ」
「それが出来るのが凄いって言ってるのよ」
「こっちは命がかかってますから…」
「そうね、そうよ。まだまだよ。満足してはダメよ。これからなんだから」
「…このレベル3はどのぐらいの強さなんですか」
「そうね…君が1ヶ月前に出会った人造人間ぐらいね」
「ならもうーーー」
「ーーーそれは無理ね。まだ勝てない。本で学べる事は技術面や精神面であって、根本的なパワーがまだ足りていない」
「なるほど」
「それに新型は、ここにある最高レベル6の人造人間をクリアしたところで勝てる相手ではないから。私が直接稽古をつける」
「なら早速ーーー」
「ーーー強くなるのに都合のいい近道はない。今はまず」
「人造人間…ですね」
「わかってるじゃん」
それから2ヶ月が経とうとしていた。
人造人間との特訓が終わり、師匠との稽古がいよいよ始まった。
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