通りすがりの龍喰らい

ヨルムンガンド

プロローグ

追放

「悪しき者には、制裁を!」

「「「「「制裁を!」」」」」


どうしてこんなことになってしまったのだろう?


何処で何を間違えた?


間違えたとして、それはいつのことだろう?


「薄汚いやつめ!」


かつてあんなに慕ってくれた者にも、罵詈雑言を吐かれる。


いくら、訴えてもそれが届くことは無く、


「なんでお前はここへ来たんだよ?」


「そもそもお前は生まれるべきでなかった」


「あなたは、まるで汚らわしい化け物ね」


「ちかよらないで!ままにあなたのそばいるときたないのがうつるっていわれたの!」


「申し訳ないという気持ちは、微塵もないです。あなたはそれだけの事をしたんです」


老若男女問わず、嫌われている。


「制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!制裁を!」


毎日の様に言われ、段々と心が廃れていくのを感じた。



そして、とうとう里の長から言われた。


「__お前への罰は、「里」からの追放だ。二度と戻ってくるな」


こうして、僕は孤独になった。


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