第7話ソックスとネネット
黒竜の名前はソックスとなった。
足下が靴下を履いたようだと、ネネットがつけたのだ。
普通、ドラゴンに名前はつけられない、軍用や運搬用の生き物のドラゴンに名前は必要ない。
貴族や金持ち達の道楽などのは別だが、父のゾフもこれを承知した。
普段は名前をつけたがらないネネットがだだをこねたのだ。
ソックスはよくネネットになついた。
遠くから駆け寄るだけで、寝屋から顔を出し、すぐに現れる。
母親のドラゴンもそれを知ってか、放っていいるようだった。
ゾフはそれを見て、事態が悪くなることを覚悟した。
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