第331話 用語解説56

品質管理部なら知っていて当然な単語を解説




・パワハラ


 どこの組織にもあるんだけど、その存在は謎に包まれている。

 上司もコンプライアンス教育を受けているはずだが無くならない。

 まあ、製造業でもあるんだけど、金融関係の方がよく話を聞く。

 といっても、昔の話なので、今はきっと無くなっていると思います。

 働いたら負けっていうけど、自分は負けないようにかみつきます。

 自分よりももっと戦った話として、「ノルマをこなせないなら、お前の家族を追い込むぞ」って言われた部下が、ノルマを達成せずに毎朝朝礼で上司に、「早く追い込んでくださいよ。離婚しようと思っていたんだけど、あんたが殺してきてくれるなら手間が省けるから」って逆パワハラし続けて、上司をうつ病にしたのが好きです。

 上司も大したことないので、みんなもやってみよう。

 尚、灰皿で殴られた話は、被害者が自分の親戚なので間違いないですね。



・手直しフロー


 検査工程で不良を見つけた時は、一旦隔離した後に廃棄か手直しかを決めます。

 手直しした製品は当然出荷するのですが、その時に本来の検査工程に一度戻すというのが重要になってきます。

 何故なら手直しした作業者は、自分の作業ですから当然良品になるように手直ししたと思っています。

 そんな作業者が検査をしても、手直し不足は発見されません。

 なので、手直しをした製品は、不良と判断した検査工程に戻して検査をします。

 っていうのが、中々わかってもらえません。

 なので、フロー図を作成して現場に掲示しておきます。

 手直し不足で流出した不良の原因を調べていくと、ほとんどの場合に於いて手直し作業者が自分で検査をしていますからね。

 監査時にはこのフロー図の存在を確認されることが多いです。

 それだけどこの会社でもやっているって事でしょうね。



・高田由美


 20世紀の大人アニメの女王。

 だけど、名前がスタッフロールに出てこないので、声で多分そうだろうと判断しています。

 病気療養されているとのことで、完治して復帰されるのが待ち遠しいですね。



・腐ったミカンの方程式


 金八先生の神回。



・僕らはみんな生きている


 やなせたかしですか?

 真田広之ですか?

 僕は真田広之です。



・インサイダー取引


 上場企業勤務、若しくはそれに関連する仕事に従事する人に適用される。

 内部情報を元に該当銘柄の売買を行うと、利益の有無にかかわらず罰せられます。

 「聞いたと言えば聞いちゃった」で有名ですね。

 製造業でも画期的な新商品の開発だったり、決算内容だったりを事前に知ってしまうと、株式の売買で罰せられるのです。

 家族の口座ならばれないだろうと思ってやる人もいますが、逮捕されてニュースになっていましたね。

 尚、作者は日経新聞のリーク記事を元に売買を行ったら、証券会社からインサイダー疑惑があると言われました。

 情報をどこで知りましたかって聞かれたので、当日の日経新聞ですと答えたらその後は何も無かったですけどね。

 因みに、自分とは全然関係ない会社でした。

 証券会社では大口顧客からの自社(ここでは証券会社ですね)の空売り注文も受け付けてくれません。

 今はそれくらい厳しく管理しています。

 ただ、作品で書いたようにインデックス連動の金融商品と、現物株を組み合わせて空売りと同じ効果を出すことは可能です。

 逆にインサイダー情報を元に買うのも出来ますが、非貸借銘柄の空売りは個人では無理ですね。

 インデックス連動投信にはETFもあります。

 ただし、それらにアービトラージ業者やマーケットメイカーがいる事が必須ですが。

 彼らがいないと連動しないので、効果が出ません。

 海外市場にも株式と先物は上場していますので、そちらを使うと更に複雑になっていきますね。

 まあ、実施する状況が難しいから、やる人は読者にはいないと思いますが、みんな自己責任で行動しましょう。

 まともな考えを持っていれば、インサイダー情報に触れた時点で売買にかかわらないようにしています。

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