第76話 用語解説13

本日からISOの更新審査となりました。IATF?知らんな

※初投稿当時です



品質管理部なら知っていて当然な単語を解説



・試作品


 その名の通り試しに作った製品。

 製品の開発段階に作るものと、量産が開始されてから作るものがある。

 後者の方が混入する可能性が圧倒的に高い。

 現行の製造ラインを移設したりする際に、新規のラインで試しに生産したものは本来破棄するべきだが、どういう訳か混入する。

 お前ら、擬態が得意なフレンズかよ。

 というか、本来同じものを目指して生産しているので、見分けがつかなくて当然です。

 特にやばいのが電子部品。

 プログラムが違ったりするのは、外観では絶対にわからない。

 あんなもんの選別なんか絶対ムリ。

 やらかしたメーカーさん、大変でしたね。

 というわけで、試作品の混入には気をつけましょう。



・運搬


 製品を運ぶこと。

 現在では運搬も製品の品質に関わる工程として認識され、運搬についても管理工程図への記載だったり、FMEAだったり、FTAだったりを求められています。

 工程間の運搬途中に傷をつけたり、コンタミを混入させたりするリスクは当然ありますからね。

 そんなわけで、できれば一貫ラインにして、運搬の回数を減らしたいのですが、中々そうもいかない事情があって、工程監査をどう乗り切ろうか頭が痛い。

 なお、それだけ品質にうるさいことを言いながら、運搬に関しての費用を見積もりに入れると否定されるのは何故なのか。

 正規工程であると云うのであれば、金を払ってもらいたいのに、購買と品質部門で意見が違う客先は倒産してほしいですね。



・ナディア


 主人公の肌の色に関して、例の人がN●Kに乗り込んだとかいう噂が当時ありましたね。



・抵抗溶接


 一般的にはスポット溶接って言われています。

 電極で金属の上下を押さえて、電気を流す事で溶接する工法。

 スパッタが飛ぶので怖い。

 アーク溶接と比較して、溶接強度不足がバレやすい。

 剥がれますからね。

 強度的には色々と思うところがあるのですが、コストダウンの為にアーク溶接からスポット溶接に変更される事がしばしば。

 そんな車乗りたくないですね。

 板と板だけではなく、板とパイプやパイプとパイプを溶接するのにも使われます。

 シームパイプまたは電縫管というパイプも抵抗溶接で作られる物もある。

 缶詰用の缶も抵抗溶接で作られる。

 破壊試験はナゲット径の測定。

 ナゲット径は√の計算が必要なので、僕は諦めました。

 電極は使用していると摩耗するので、研磨をするのですが、研磨後の調整で電極をヤスリがけするのですが、手順書にはヤスリがけ禁止と書かれている不思議な溶接。

 ヤスリがけしないと電極のあいが出ないんですよね。

 似た溶接にプロジェクション溶接がある。

 分流しやすい設計しているやつマジ何なん。



・アーク溶接


 空気中の放電現象を利用した溶接。

 Arcであって、Arkではない。

 Arkだと方舟だったり、十戒の石版が入った聖櫃の事になる。

 そんな溶接も見てみたいけど、インディに任せる。

 眩しい、スパッタ怖い、不良が出るといいことないので嫌い。

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