第3話

怒り。

何の話かと言われるなら、躾と怒りについてである。

私には子どもが二人いる。

まだ小さいので様々な躾をしなくてはならず、言葉を荒げることもある。


怒ることを一切しないこと。

それがいまの育児トレンドである。

東京都も取り組んでいる。

極端なように思えるが、結果はまた十数年後の社会が教えてくれるだろう。

ゆとり教育と消費税が失敗しているように。


ここまでが少し距離を置いた話である。

では私のことだが、育児に関しては酷いほうであろう。

躾として教えたことを理解できず、何日も同じ失敗を繰り返されると声を荒げてしまう。

まだ幼いとはいえ自分、または他人を傷つけることは厳しく教えるべきだと思っている。

それは自分か他人を傷付けてからでは遅いからだ。

しかし世間は怒るなと声高に叫んでいる。


私は育児が好きでは無い。

だから理解も薄く、声も荒げる。

叱った後の苦しさ、心に少しずつ溜まっていく毒のように染み渡り、自分を腐らせるように思えてならない。

そんな自分に子どもたちは、また笑顔を向ける。


私は子どもが好きだ。

その笑顔に無限の可能性と、真っ直ぐな愛を宿しているから。


愛は心の深奥で、今日も光り輝いている。


今日はここまで。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る