心の深奥を見つめるボクは、光の向こうにいる自分と向き合い続ける

@fhon

第1話

雨の日、女が三人。

と、いうフレーズをANAの機内雑誌で読んだ記憶がある。

まだ会社を辞める前で、妻の実家がある沖縄行きの飛行機に乗っていたときだ。

とても魅力的なフレーズで、そこから物語が溢れ出たがっていることが分かる。

そして、はっとする。

自分はいまも物語を愛していると分かったからだ。


そしていま約6年務めたゲーム会社を辞めてこの文章を書いている。

かつては小説家を目指して10年ほど執筆していたが、まったく芽が出なかった。

そんな私が再びペンを取った次第である。

恥ずかしながらも自分の中にある「物語る欲求」を満たすためにお付き合いいただけたらと思う。


そしてこのエッセイにはテーマがある。

タイトルにある通り「心の深奥」に迫ることである。

心の深奥とは「自分が本当にしたいこと」を意味している。

物語る欲求こそあれど、かつて私が何者にもなれなかったのは「心の深奥」を自分自身が理解してかなかったからである。

それを探るべくエッセイという形で自分の心を旅したいと思う。


この文章を読んでくれた諸氏には、私と私の心の世界を共に旅してもらえたら幸いである。


今日はここまで。

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