生きるために抗って

それで死んだなら、仕方がないって諦めもつく

元々、生きたいと思える世界じゃなかったから

でも、何もせず自分から諦めるのだけは嫌なんだ

弱者だと嘲笑われて

自ら敗北を選んだら、認めることになるから

だから、気が済むまでやってやる

後悔のないように生きてやる

自分のために

　　　　　　※

無性に寂しくて仕方がない

誰かに何かを伝えたい

何を言いたいのかはわからない

泣きたくて泣きたくて泣きたくて

自分でもわからない感情が胸の奥につっかえている

ただただ誰かを思っては

弱音や泣き言を吐きたいと

そんな甘えた自分がいた

でもどうしようもないから

自分で自分を誤魔化していたんだ

　　　　　　※

高校を出るまでは好奇心旺盛だった

たくさんのことを好きになって選択肢を拡大していた

けれど二十歳を迎えてから

何もかもがつまらなくなっていた

物事の程度がわかるようになって取捨選択をしていた

自らやることを絞っていた

大人になるにつれ時間は限られているのだと知った

残ったものは無だった

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