小さい頃から人見知りで、知らない人に話しかけられると固まって喋れなくなる。

ついたあだ名がお地蔵様。

大人の間ではそう呼ばれていたらしい。

その後、小学生になり悟りを開く。

友達からは尊師という愛称がついた。

何の因果か、家柄状宗教もやっている。

そして私は無感情を手に入れた。

　　　　　　※

私は誰にも愛されない

切ないという感情が日々を淡く彩っている

悲しいなんて言葉では片付けられないくらい

心の中を寂しさが覆っている

片想いばかりの一方通行

いつしか私は愛すことをやめた

愛想笑いに空笑い

胸の中にはぽっかりの風穴

何もかもが無感情に過ぎていく

私は孤独に愛されている

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