episode.『11月27日(水)/11月28日(木)』
誰が死んでも悲しくはならない。
家族が死んでも、友達が死んでも、好きな人が死んでも。
元から常に一人だから。
どこにいても、何をしても。
傍に誰も寄り添う人がいない。
頼れるのは自分だけ。
支え合うことはなく。
愛を知らず。
胸の内はいつも、悲しみに暮れている。
心はとっくに死んでいる。
※
なんて声をかければよいのだろう。
なんて言葉をかければいいのだろう。
関わらぬ方が相手のためだと本気で思ってしまう。
相手のためになることを。
善意で動こうとするのに傷つけることを恐れて。
何もできずに終わっしまう。
後悔ばかり、たらればばかり。
必要としてくれる人なんていないのにね。
※
こんなに思い続けるのは、運命の人だからなのか。
その存在が自分の中に居座っているのは何なのか。
忘れられず、夢にまで現れ。
あの笑顔と優しさが離れることを知らない。
隣にいて苦ではなく、謎の安心感がある。
今まであった誰よりも良い関係を築ける。
そう思っているのは私だけなんでしょうね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます