episode.『06月26日(水)』



誰かを好きになろうとした時。


夢には必ず、彼女が現れる。


まるで誰かが、お前の好きなヤツは違うだろって言っているみたいに。


どうあがいても、忘れられない。


思い出の箱を覗くだけで、息苦しい。


結ばれる見込みなんてないのに。


私にどうしろと言うのだろう。


ただひたすらに、君に会いたいよ。



      ※



創作するにも、好きな女の子のことをあまり覚えていなくて。


小学のアルバムに載せられた文集だけが、彼女を思い出す唯一の手掛かりだった。


けれど今手にした中1の文集には、成長した彼女がいて。


そうだった、彼女はこんな子だったんだって、涙が出そう。


無性に君に会いたいと、そう思うのです。



      ※



何度も何度も、思い出に浸っては涙を零す。


胸の中に今も変わらず君がいる。


大好きな人。忘れがたき日々。


もっと思い出が欲しかった。


もっと話をしたかった。


もう、何もしないで後悔するのは嫌なんです。


だからまた、筆を執ろうと思います。


世界中で一番、愛し君へ。


無性に君に会いたいです。


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