汚濁

episode.『04月21日（日）』

社会的重責を押し付けられるのは嫌いだ。

どんなに低い可能性であろうと、任されるのはお断り。

好きなことに関してなら前のめりであれるけど、背負いきれない重荷は持ちたくない。

プレッシャーに押し潰されそうになる。

私はそれほど、強くはないのですから。

慎重と言う名の臆病者なのですから。

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綺麗な人に憧れるのは、私が醜いから。

綺麗な景色に心惹かれるのは、私が汚れているから。

美男美女を目にするだけで和んでしまう。

青い空を見上げるだけで、頰が綻ぶ。

胸の中に密かな悲しみと寂しさを抱いては、一人黄昏る。

私は今日も孤独にいます。

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うちの父親は面倒臭い。

心が狭く、気が短い。

偽りの優しさと取り繕った笑みを浮かべる。

外面だけがいいだけの独裁者。

ぐちぐちと不平不満を垂れ零し、何度も食事を不味くする。

自分勝手にも甚だしい。

都合よく物忘れをし、ねちねちと過去を掘り返す。

酷い親を持つと、子は本当に苦労するよ――。

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女の嫉妬はどこまでいっても可愛いモノ。

惚れた女にそんな事を言われたなら。

そうでなくとも美人であれば許してしまう。

誰かが私を心の底から愛してくれている。

私はそれに応えたい。

私を愛してくれるなら、誰であろうと構わない。

私が愛しているのは、今も変わらずあの子だけですから。