episode.『01月23日(水)/01月24日(木)』



自分の誕生日を控えた、3か月前の今日。


夢をくれた親友と、片想いの彼女。


日にちが一緒だからよく覚えてる。


けれど私は、おめでとうの一言しか言えない。


でも今は、それすらも言えなくなってしまった。


祝うこともできない歯がゆい現状。


私はより一層、無力なのだと。


そう思い知らされている――。



      ※



先を見通した言動を心掛ける。


それが父の教えであり、遺伝だから。


甘く楽観的な思考で、直感的に言動する私。


難しい事はあまり考えたくなくて。


父の所為で、無口無表情無関心で、無欲無感の我慢ばかりの人生。


憎悪を押し殺し、耐え続けて今を生きる。


死んだら、どれだけ楽になれるんだろうね――?


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