悲しい時、どれだけ気にしまいとしようと、そんな事はどうやったって無理なんだと思い知らされる。

だから、笑って忘れようとする。

ただそれでも、この胸を締め付ける苦しみからは解放されない。

無関心な性格でも、一度知ってしまえば、気にせずにはいられない。

どうしてこんなにも辛いのだろうな。

　　　　　　※

この先に道がないのなら、進む意味なんてないのだと諦めている自分がいる。

今まではそれでも、諦めきれない何かがあった。

今も尚、手放してはいないけれど、輝きを失って、私は一人暗闇にいる。

後ろには誰もいない。ならもう、開き直るしかない。

嫌な現実を見るくらいなら、終わりを告げるよ――。

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