人肌恋しい季節。

もう恋をしないと決めて、人間不信になって。

だから簡単には人を好きにはなれなくて。

なのにどうして、こんなにも心揺さぶられるのだろう。

結局、見限るというのに。

こんなにも寂しさを助長されるなんて。

全く、嫌な季節が来たもんだ。

何度も孤独を噛み締めて、バカみたいだ。

　　　　　　※

私は何度も自分を殺している。

心が乱れ、迷いが生じた時、スイッチを切り替えるように、いとも容易く。

躊躇なく、感情を殺している。

仮面を被る事に慣れてしまった私には、道化を演じ続ける私には、もうどれが本当の自分かわからないよ。

擦り減らして、悲鳴を上げて。

私が心開く時はもうないよ。

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