episode.『09月04日(火)』

周りに誰かがいても、心の中ではいつも一人。


彼らが私を友だと言っても、私は愛想笑いを浮かべるだけ。


だってそこには、本当の意味で私を理解してくれる者がいないから。


親でさえ、私を否定し続ける。


私の居場所はどこにあるのだろう。


上辺だけの関係を築き、息苦しい世界を私は今生きています。



      ※



否定し続けられ、吐き出すことも許されず、自分を押し殺して生きてきた。


抑え込んだ果て、もう一人の自分が生まれてしまった。


黒く濁った闇の部分。闇に潜む酷い自分。


強いようで弱い彼は、悲しみに暮れたとても可哀想な奴なんだ。


だから結局、自分を理解できるのは自分だけで、一人なんだ――。


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