第6話 宇宙の薔薇
星を砕いて
星を砕いて?
その先はどうするんだっけ?
わたしは薔薇
破滅を呼ぶ
みるみる 世界が壊れていく
バラ ばら バラ
薔薇のかけらになって
匂いだけのこす
あんなに平和だったのに
獣たちがかけまわり 草花がかぜにゆれていた
海は穏やかにゆったりとしながらも
時折り荒れ狂い 力を見せつけていた
それなのに
もう跡形もない
バラ ばら バラ
まるでバズルのピースみたいだ
惑星は大きな破片
でも名残があるから 余計にグロテスクで
目も合わせられない
破滅の匂いだけを残して
棘のように
やってきた探検者の胸をつきさしていく
「ストーリー」
薔薇にからみつかれた惑星が砕けたらしい。
我々は新たな宇宙でそれを発見した。
可哀そうに。
あの惑星にも大勢の人が生きていただろう。
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