第8話 役立たずの奴隷



「なんて役に立たない人間なんだ」


「お前の代わりなんていくらでもいるんだぞ」


「分かったなら、しっかり働け!」


 使えないと言われました


 いなくなればいいと言われました


 それでも生きていたいんです


 誰の役に立てなくても


 何の意味もない命だとしても


 何もなせない人間だとしても


 ただ目立たない人だとしても


 ただお荷物になっていたとしても


 生きていたい


 生きていたい


 生き続けたいから


 生きている






「ストーリー」


 一食代にもならない価値の人間。


 この奴隷は本当に役立たずだ。


 いわれたことが何もできないのだから。


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