第12話 旅は道づれ



 そういうわけで、逃避行に追加要因。


 不老不死の少女シスカと、もふミミともふ尻尾(隠してるけど)がキュートな指名手配獣人のジェシカさんが、加わりました。


 ひゅーひゅー。


 やべぇな、面子がヤバいのしかいない。

 それで、性格もやばかったら、一人ですたこらさっさと逃げられたんだけど……。


 あいにく嫌いになれないんだよな、二人共。


 そんなわけで、三人パティ―になった俺達は、町をでて、人目をしのび、隠れる様にして移動しつづける。


 俺の、異世界ファンタジー、地味じゃね?


 新しい町とか気軽にいけないし、華々しい活躍はできないし。

 唯一トラブルが定期的に舞い込んでくるところは、相応だけど。

 もっとメリットがほしいの!


 そんなわけで、本日も地味に生きてます。


 今日も町に入らず、街道で野宿。

 テントはって、自炊してると、料理担当のジェシカが「きゃーっ」と悲鳴をあげた。


「うわっ、ご飯が飛び散ったぞ」

「大変、鍋が爆発したわ。シスカ! 魔法で水だして!」


 爆発した鍋の蓋を、ジェシカが驚異的な身体能力でキャッチ。


「わ、わかった」


 そして……。


 ざばぁぁぁっ!


 魔法が使えるシスカが、定期的にやらかしてくれる。


「どうわぁぁぁ。すいあつが、あばばばばば」

「あははっ、おもしろーい」

「ご、ごめんね」


 俺、こんな目にあってばっかなんです。


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