俺のスケジュール管理を芦名さんと佐竹さんがすることになって年末はめちゃめちゃ過密なスケジュールになっちまった
さて、ライジングのオリジナルゲームハードのサンシャインとそのローンチタイトルソフトの正式な発売にもこぎつけ現状では予想よりも売れ行きは良い状況なのは良いことだ。
そして翌日には俺は芦名さんと佐竹さんに唐突に言われた。
「北条先輩に改めて言われたので、今後僕たちが部長のスケジュールをある程度管理することになりましたよ」
芦名さんがそう言うと佐竹さんもうなずいた。
「部長は色々忘れ過ぎだって言う話になったのでな」
そういう芦名さん達の後ろから座った目で俺を見ているのは北条先輩に斉藤さんと浅井さん。
千葉さんとか朝倉さんはウンウンうなずいて、呆れたような表情だけど一体何かあったのかな?
「な、なんか唐突だな。
ちなみにこの先しばらくのスケジュールはどんな感じなのだろう?」
俺がそう言うと芦名さんがスラスラと言い始めた。
「本日21日は夕方に高野連最高顧問着任の記者会見のあと夜に株式会社船橋ベイサイドリゾートの忘年会でのオーナー挨拶。
明日22日には夕方にプロ野球谷津ライジングマリナーズのオーナーとしての記者会見のあと夜に東京四洋電機オーナーとしての挨拶。
23日は恩賜園でクリスマスイブイブパーティ。
24日は斉藤家でのクリスマスホームパーティ。
25日は船橋グランドホテルで北条先輩とともに船橋市長、副市長及び市議会議員、後援会、名士各位などとのふれあいクリスマスパーティへの参加。
26日はゲーム大会へ参加。
27日28日は谷津遊園でのコミケへ参加。
29日30日はお休み。
31日はゲーム部の皆で初詣。
と今現在はこのような感じの予定です」
なんかあっさり言うけどめちゃくちゃ予定が詰まってないかそれ?
「超ぎっしりスケジュールじゃん!」
「それは僕に言われても……今後はこのような感じになっていきますからね」
芦名さんがそう言うと佐竹さんも言った。
「全部必要なことだし来年の忘年会でのオーナー挨拶はもっと増えると思うぜ」
「ううむ、まあ必要ならやるしかないしな。
了解だよ」
なんか北条先輩に斉藤さんと浅井さんがウンウンうなずいているけど本当に何があったんだろう?
それから俺は北条先輩に向かっていった。
「北条先輩ゲーム大会の時にカプコが来たら可能なら傘下企業にはいらないか買収を持ちかけてもらえないかな。
カプコは陣天堂とうまくいってない可能性があるし」
「そうなのですか?」
「ハデダゾン、ニャムコ、タイト、コナミン、アイテム、ジャレコンの6社は年間本数制限無しで自分の工場でカセットを作れるけどその他の会社はそれが出来ないからね。
ニャムコはかなり好き勝手しすぎて陣天堂と険悪な状態だし、ハデダゾンもオリジナルハードを作り始めたので陣天堂とうまく行かなくなりつつあるみたいだから、できればサードパーティに入ってほしいけど、カプコはアーケードで人気ゲームもあるしもったいないと思うんだ」
「なるほど、ではやってみましょうか」
「うん、お願いね」
「あとサンシャインに拡張機器を接続してホムコンでもやろうとしてるらしい株式売買、競馬の馬券購入システム、できれば振り込みなんかができるオンラインバンキングなんかもやれればいいと思う」
「証券会社は持っていますから出来ないことはないですわね。
銀行も抑えられれば便利になるかもしれませんわ」
「あとチェルノブイリ原発事故が起きたあとの現地の取材ができればやりたいんだよな。
ソ連との交渉窓口を作るためにもポ-ランドとハンガリーにもゲーム販売やテレビの海外支局がほしい」
「たしかにそうですわね。
すぐには難しいですが進めておきましょうか」
「うんお願い」
で、その後は高野連最高顧問着任の記者会見ということで、テレビto-kyoのスタジオで高校野球の球児の肩などが酷使され、試合中にろくに水も飲めない現状を変えていくことや丸坊主の強制の廃止などを伝えて、夜には株式会社船橋ベイサイドリゾートの忘年会で遊園地やホテルの運営陣を前に来年のさらなる発展と忌憚ない意見を言ってほしい旨を伝えた。
今まではトップダウンで進めてきたがそろそろボトムアップも大事だろうからな。
翌日も夕方に、テレビTo-kyoのスタジオでプロ野球谷津ライジングマリナーズのオーナーとしての記者会見を行い、チーム改革を行うことを大々的に発表して、谷津球場が日本のプロ野球発祥の地であり、千葉県の野球好きにはぜひ観戦にきてほしい旨を伝えた。
夜の東京四洋電機オーナーとしての挨拶で、来年のさらなる発展と忌憚ない意見を言ってほしい旨をここでも伝えた。
明日は恩賜園でクリスマスパーティだな。
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