第8話願い

襲いかかるユニコーンの角。


刺される!?


「うっ、、、!!」


「えっ?」


アスカは間に合わなかったが、、、。


「サーヤ!?」


ファウストが怒鳴った。


目の前の光景はサーヤが串刺しにされてる状態だった。


「ちっ!失敗か!早くその女から離れてミリスを殺せ!!」


ファウストの顔がみるみる青ざめる。


「サーヤ!サーヤ!!なんで!?」


ファウストはサーヤの側に行きアスカの前で魔法を使った。


しかし時間は止まらない。


「何故だ?!」


「ファウスト、、、ごめ、、、なさい、、、。あた、、、しファ、、ウストが好き、、、だった、、、。ただ、、ヤキモチ、、、やいて、、、うっ。」



あたしの願い。


それは人間になって、アスカたちと一緒に楽しく過ごすこと。



パァアアア。


薄紫色の光がテディからあたしの体に流れ込み始めた。


「なんだ?どういうことだ?」


テディはどんどん老いていく。


「そんな、、、バカな、、、!?」


サーヤの傷がみるみる癒えていく。


「撤退だ!テディ様!!」


テディからは妖艶な光はもうなかった。


ユニコーンたちはそんなテディを置いて夜空へ消えていく。


テディは生き絶え光りと共に消え去った。






「ていうか魔法使いって本当にいるんだな?」


1人楽しそうなアスカ。


あたしは人間となった。


もう現影じゃない。


本当の人間だ。


ユニコーン界に未練はない。


だってお父さんもお母さんもテディが作り出した現影だったんだもの。


ただ魔法使い界とは仲良くなってサーヤとファウストはよく遊びに来る。


あたしはアスカと楽しく暮らしている。


明日は結婚式。


めでたく花嫁になれました。

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