第19話 最上階



 色々あったし、途中でとんでもないことがあったようなきがしたか、何とか最上階についた。


 肝試しは、ここの階をすべて見回ったら終わりだ。


 長かった。


 まだ終わってないし、この建物に入ってから30分しか経ってないけど、時間の長さに反比例した、濃いイベントだったな。


 僕達は廊下の床に視線を向ける。

 転々とつづいている血の跡を追って、後者の奥へ。


 たぶん、怪我をした三人目が逃げていったという演出なのだろう。


 暗闇に満ちた建物の中を、頼りないライトの明かりにすがりながら、最後の場所へ。


 血の跡は、放送室へと続いていた。


「は、入るぞ」


 ごくりとつばをのみこんで、扉を開く。


 そこには……。


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