第49話 逃げる④

 「謝らないで佐阿くん。元々は私が佐阿くんを裏切った事をしたから。本当にごめんなさい」


 「いやいや、俺の方が」


 「私の方が」 


 どちらも責任を認め合い変な小競り合いになってしまった。

 最後はどちらも悪かったと謝り終わった。



 「はぁはぁはぁ…」


 息を切らして走る大智。

 やっとの思いで駅前にまでくることができた。


 何故、俺ばかりがこんなに不幸なるのであろうか。

 

 俺だって可愛いこ子とあんなことやこんな事をしたかった。それだけなのに。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る