第48話 口裏合わせ③

 必死になって大智を起こそうとするものやはり反応がない。


 「…………?」


 「…………!」


 何やら玄関先で警察と誰かが話している。


 ガチャン


 玄関の扉が開く音がした。


 警察が家の中に…。


 「おーい」


 玄関から聞き覚えのある声がして、慌てて向かう。


 「たいきにぃ!」


 「兄貴?!」

 

 家に入って来たのは兄貴だった。

 

 「ごめん。ごめん。ちょっと防犯意識を確かめようとしたちゃって」


 いきなりよくわからない事を言い出す兄貴。


 「だが、えらいぞ。しっかり警察に通報して」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る