第45話 2人の気持ち④
「はーい」
インターホンが鳴ったので紗季は玄関の扉を開けた。
「えっ。西川さん?」
玄関にいたのは西川さんだった。
「…………」
何も喋らない西川さん。
「えっと。とりあえず上がります?」
家に西川さんをあげて飲み物を入れる。
前に会った時は少し喋っているのを見たのに今の西川さんは一言も喋らなかった。
「やっぱり、さくまにぃに会いにきたんですよね。さくまにぃは西川さんに会って話を為に西川さんの家に向かいましたよ」
驚いて帰ろうとする西川さんを止める。
「少しお話ししませんか?」
お話しといったもののこれは一方通行の会話になってしまう。
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