　「おっ！佐阿じゃないか」

　いきなり声をかけられ声の方を向くとそこには中学時代一番よく遊んび、親友とも呼べるくらいの付き合いがあった藤木（ふじき）　大智（たいち）だった。

　「お前どうして学校に来なく…って誰？この美人彼女？」

　「…お前とは何と話す事はない」

　大智を見てるとまた思い出してきた。

　みんなが知っていて自分だけが知らない。これをいじめと言わず何と言うのであろうか。

　絶対に口を聞かないつもりであった。が、

　「めちゃくちゃ美人じゃん。なー。紹介してくれよー」

　大智は昔からしつこいし、女にうるさい。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい