第29話 夏休み③
夏休みが始まって一週間が経った。
「さくまにぃ。早く起きてよ」
夏休み真っ只中だというのに紗季は俺を起こした。
「たいきにぃから手紙が来たよ」
寝起きで手紙を見てと言われた。
これは仕方ない。
起きて手紙を読まないと。
俺が読んだ後じゃないと紗季には見せらいない様のものだったらまずいからだ。
『今、ニューヨークで世界最高のマフィアの優希さんて言う人の下について結婚式をぶっ壊したりしています』
とりあえず、紗季が読めない様にシュレッターにかけて粉々にした。
「なんで?!私も読みたかったのに〜」
こんなやりとりをしている中、インターホンが鳴った。
誰が、来たのかは見なくても分かる。
本当は出たくないのだが、紗季がいるから居留守などは使えない。
仕方なく出て早く帰る様に言おう。
「なんで毎日来るんだ鈴」
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