第28話 手紙の送り主③

 真っ直ぐこちらを見て言う。

 もちろん、俺の答えはONだ。

 当然だ。

 俺には彼女—西川さんがいるのだから。


 「そうだよね。けど、私は好かれるように努力する。絶対にもう一度振り向かせるから。覚悟して」


 そう言い残して鈴は帰って行った。

 俺の手元には手紙がある。

 鈴に返し忘れていた。

 …もし、鈴が言っていた事が全て本当であっていたのであれば、誰かが俺と鈴を別れる様に…。

 そうだったのであれば俺はどうすれば良いのであろうか。

 

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