第5話 告白大作戦③
「コーヒーお持ちしました」
なかなかガタイの良いおじさんが両手でコーヒーを持ってきた。
「ありがとうございます」
「ゆっくりして行ってくれ」
また、奥に入って行くおじさん。
「今のがこの店の主人か?」
「そうですよ」
少しコーヒーを楽しんだ後、
「それじゃあ、告白大作戦の会議を始めましょうか」
「…あぁ」
「まず、姉は知っての通り無反応です。それをどうにかしないと告白なんてできません。どうやって佐阿さんは姉の凍りついた心を溶かしたんですか?」
「べ、別に特別なことは何もやってない。知ってるだろ商店街での出来事。商店街以外で西川さん色々やってみたけどどれ一つ反応なかったし」
「色々ってまさか…」
憲の表情が青ざめていく。
「はっ?!話かけたりとかだよ!」
「わかってますよ。冗談です」
相変わらず、うぜぇー。
「やっぱり、姉は告白に反応したんでしょうね。けど、あなた以外にも何人かの勇者が姉に告白してきたんですが無反応でした。となると、人集りだったから…なら、こういうのはどうでしょうか?」
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