第4話 避けられている⑦

 「…だから、僕は姉に何かあったのだと思い、調べた結果、あなたが告白したと聞いたのです」


 「…何で俺って分かったの?」


 「今まで姉の為に家に来たのは先生しかいませんでしたから、姉の為にきたあなただと思ったんです」

 

 …結局勘かよ!と思った言葉を飲み込んで質問する。

 

 「結局、君にとってのメリットがいまいち分からないんだけど」


 「あっ。否定しないですね。やっぱり、姉の事が好きなんですね。分かりますよ。弟の僕が言うのもあれなんですけど、美人ですしね」


 「………」


 こいつ、うぜぇー。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る