第3話 友達になる④
放課後
放課後になってしまった。
結局、一言も会話する事は出来なかった。
みんなが帰って行く中、俺も帰ろうとしたら夏季に呼び止められた。
「おい、佐阿。実はな。西川さんに渡すプリントが手違いがあって、今なら追いつくと思うからこのプリント渡してきてくれ」
夏季がプリントを俺に渡してきた。
戸惑いながら受け取ると夏季は「頑張れよ!」と言って走り去った。
…余計なお世話を…。とは思いつつも今度、何かラーメンでも奢ってやろうと思っている自分もいた。
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