冷静な筆致と魅力的な登場人物。これは大河小説だ。

長い。
90万文字以上の大作。
読了には根気がいる。
しかし、それに見合った満足感を得られる作品だ。
手早く最強の主人公が活躍する話を読みたい向きには全くお勧めしないが、じっくり読めば、その筆致の細やかさとキャラクターの豊富さに惹きこまれるだろう。
少し道は長いが、90話くらいまで読んでみてほしい。
今となっては稀有な、正統派の小説と呼んでいいだろう。