【SW2.5】フェンサーについて/基本編
どうも、森彦です。
技能考察の第1回目ですが、今回は「フェンサー」の基本についてだらだらと語っていこうかと思います。
まずは簡単に、フェンサーの特徴から。
①フェンサーって何?
テーブルBの戦士系技能で、前〜中衛です。
必要筋力が自身の筋力の値の半分(端数切り上げ)までの装備品しか装備できない、という制限がありますが、フェンサー技能で行う攻撃のクリティカル値は-1されるボーナスがあります。
高い威力の武器は持てず、硬い鎧も着れませんが、急所を突くような攻撃をし、敵の攻撃を軽やかに回避する事が可能なテクニカルな技能となっています。
②習得可能な特技
テーブルBの為、経験点は安いのですが……その代わり、自動習得の特技は存在しません。自動習得特技の分は、余った経験点で補え、というのがコンセプトだと言えます。
・レベル5で《頑強》《変幻自在》
が習得可能となり、
・レベル7から《必殺攻撃》《挑発攻撃》《斬り返し》
・レベル9から《回避行動》
をⅠからⅡに置き換えることが可能で、
・レベル11から《必殺攻撃》
・レベル13から《変幻自在》
をⅡからⅢに置き換える事が可能になります。
簡単なチャートが『ET』P166に掲載されているので、ETをお持ちの方はそちらも参照してください。
ポイントは
・レベル7から主要な宣言特技が強化される
・レベル9から回避力が他技能よりも上がる
ことの2点です。
③主な役割
必筋の制限により、耐久面ではファイターに劣り、火力面ではグラップラーに劣るのがフェンサーですが、利点が3つあります。
1つはクリティカル性能。もう1つは回避性能。最後に経験点テーブルがBであること。
それらの特徴を活かすために、《挑発攻撃》を利用した回避盾、《必殺攻撃》を利用したクリティカルアタッカーなどがフェンサー技能でやることです。ここに追加として、テーブルBである事の利点を活かして、スカウトを多くとって[先制判定]や探索を有利に進める、などの役割が挙げられます。
以上の①、②、③が主なフェンサーの役割となります。
攻撃をいなし、急所を刺す。そんなテクニシャンな技能が、フェンサーです。ファイターは戦士と呼ばれていましたが、フェンサーは軽戦士、と呼ばれます。
では次に、主な技能・特技構成について。
④他技能との兼ね合い
フェンサーはテーブルBの技能です。つまり、兼業がしやすい。
テーブルBは、テーブルAの技能+500点の経験点を投入する事により、そのテーブルA技能よりも1レベル上のレベルを確保する事ができます。
この恩恵は、どのレベル帯でも強いメリットとなりますが、特に高レベル帯ではその傾向が顕著です。
その為、魔法技能がファイターよりも高く確保できたり、その他技能を2つ3つ伸ばしたりする事も可能となります。勿論、純軽戦士と魔法軽戦士の2つの大まかなパターンがあるので、説明していきます。
⑤純軽戦士
フェンサーをメインとし、スカウトやレンジャー、ライダーやエンハンサーにアルケミスト。こういった所謂「その他技能」を一緒に伸ばしていく、というのが純軽戦士です。
回避力が重要となり、敏捷を優先して成長させます。その敏捷力を活かす為、スカウトが多く選ばれる傾向にあります。また、基準値が生命線の為、それを補強するライダーやエンハンサー、高レベルになると、ファイターを7レベルまで嗜んでHPを補強したり、レンジャーを9レベルまで取って《ポーションマスター》を確保したり。純軽戦士1つ取っても、様々なバリエーションがあります。中にはセージ技能を取るフェンサーも存在します。
そのような「その他技能」を多く習得する事でパーティへ貢献する、というのが純軽戦士の役割です。
戦闘においては2通り。
その技能の多彩さを活かして自身を補強しながら、《必殺攻撃》によってクリティカルでダメージを稼ぐアタッカー寄りのビルド。通称「必殺フェンサー」。
回避力を極端に高めて、《挑発攻撃》で攻撃し、敵の攻撃を集め、全て回避することによって被害を抑えるタンク寄りのビルド。通称「挑発フェンサー」。
この2つの戦法のどちらかを選び、その他技能を共に駆使していくのが純軽戦士の戦い方です。
必殺フェンサーでは、練技【ジャイアントアーム】で筋力を補強し、より高威力の武器を持つ戦法が一般的ですね。
挑発フェンサーでは、スカウト技能を同レベルまで高めて、確実に先制を取っていく傾向が多く見られます。
一応例外として、どちらかというと挑発フェンサーよりですが「投擲フェンサー」なるものも存在します。これは前衛と後衛の間に陣取り、敵から後衛を視認できなくする遮蔽の役割を持っています。
⑥魔法軽戦士
【SW2.5】ファイターについて/基本編
を読んでくれた方は既に理解しているかと思われますが、これは魔法戦士と殆ど同じです。ただファイターがフェンサーに置き換わっただけです。
しかしその変化は大きく、魔法技能を多く習得できる事により、ファイターと遜色ない火力や耐久力を実現する事が可能です。
回避力が不安であれば、操霊魔法を習得し、ゴーレムに庇ってもらう。火力を上げたいのであれば、真語魔法を習得し、魔法でダメージを与えていく。耐久が心配ならば、神聖魔法を習得し、回復力を高めていく。バランス良く、様々な状況に対応したいのであれば、妖精魔法を習得するのもいいでしょう。魔動機術を習得し、GMの用意したギミックを悉く無力化するのもまた1つの遊び方です。
勿論、魔法の制限はそのままです。しかしながらフェンサーでは、鎧の制約はあまり気になりません。何故なら、金属鎧を着る事は殆ど無いからです。必要筋力が圧倒的に足りないのです。さらに、必要筋力10以上の非金属鎧を装備するには、筋力が19以上必要となります。鎧の必筋を10未満に抑える事は、そう難しくはありません。故に、フェンサーは魔法技能との相性は良い、と考えています。
⑦特技構成
挑発フェンサーは、《挑発攻撃》は必須として、《回避行動》《防具習熟A・S/非金属鎧・盾》《防具の達人》で回避力を向上させ、《頑強》で魔法を撃たれても耐えることのできるHPを確保するのがいいでしょう。
必殺フェンサーは、《必殺攻撃》を筆頭に、《武器習熟A・S》を習得し、《頑強》で耐久力を確保するのがいいでしょう。回避力を確保するかどうかは、PCのステータス、技能構成と相談です。
魔法軽戦士は、《マルチアクション》や《足さばき》は是非とも欲しいところです。
《魔力撃》はオススメしません。フェンサーは《タフネス》が無い分HPは低く、さらに魔法やブレス系攻撃は回避できない為、弱点となりがちです。その弱点を埋める為にも、自身の抵抗力を下げる《魔力撃》はオススメできない、というわけです。
最後に、《変幻自在》という特殊な特技について。
これは《バトルマスター》や《ルーンマスター》と同系統で、宣言特技の宣言回数をⅠなら1つ、Ⅱなら2つ増やす特技です。
簡単に言うとですね……難しいのでオススメしません。浪漫はありますけどね。技能枠を多く消費する事になるので、辛くなる事が多い印象です。
以上で、技能・特技構成についての話は終了。
フェンサーの基本についての説明も、これにて全ての行程が完了しました。
最後に、フェンサーの総評をば。
フェンサーは尖っています。かなり尖っています。
防御は紙っぺら、ロクに火力も出せず、タンクとしても少々見劣りする——そんな技能です。
そんなフェンサーですが、私はよく使っています。
他技能との組み合わせは多彩で考えるのが楽しく、必殺攻撃が多く回転(クリティカルの事)した時の爽快感は忘れられません。
基礎性能が劣るからどうした。それを補ってあまりある利点は存在するのだ。
そうやって、テーブルAの技能達へ真っ向から抗っていく、正しく「ダイスによって運命が決まる」という傾向が顕著になる技能です。
勝負は生まれダイスから始まっています。
ソードワールド2.5に慣れてきたら、是非一度、フェンサーをやってみましょう。
さて、次回は応用編です。議論がはっかどーる。
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