すまん、謹慎明けで登校したら親友♂が男の娘になっててホモの俺にめっちゃグイグイくるんだけど。
toto-トゥトゥ-
すまん、俺の親友が可愛いんだが
ここは、私立セイカン高校。
何かとホモが多い学校で有名です。
・・・嘘です。
ごめんなさい校長。
実際にホモなのは俺、新聖啓(あらひじりけい)です。
おっとホモと言っても誰これと言う訳ではない。
ちゃんと(?)好みはある。誰にだってあるようにね。
ちなみに俺の好みは美少年とショタだ。
まぁ言ってしまえば可愛い系だね。
・・・中庭で何一人語りしてるんだ俺は・・・。
「啓~!」
「お~う代、来たか~」
そこへやって来たのは俺の親友である静別代(しずわかりしろ)。
こいつとは中学の時からの仲で他の奴が入り込む隙も無いほどに仲が良い。
そして俺は代以上に可愛い奴を見た事が無い!!
真っ白でキラキラ輝く白髪に、艶々したロブヘアー。
目もパッチリしていてもう女の子に近い。
身長だって小さいぞ。・・・まぁ言ったら泣くかも分らんから言ったことはないが・・。
だが男だ。
マジで良かった男で。
そんな代と中庭で弁当を食べる約束をしていた俺。
「ごめんね、待ったぁ?」
「いや、俺もさっき来たところだ。」
「ホント?よかったぁ!」
うん嘘です。
授業終わって秒で来たよ!
そりゃあ代との約束に送れるわけなかろう!
代は俺の隣に座ると弁当箱を開けおかずを食べ始める。
「・・・」
「ん?どうしたの啓?」
しまった、代が小さいお口でモグモグしているもんだからつい魅入ってしまった。
いつもの事だが飽きないんですよねぇ~これが!!
「い、いや悪い!代のお弁当は相変わらず美味しそうだなぁ~と思って!!」
「ホント!?えへへ///いっつも早起きして作ってるからね!」
よし結婚しようっ!!!
何?早起きして弁当作ってるだと?
嫁力最高値かよ!!
ちくしょう可愛いぜ!!!
「・・・良かったらさ啓・・・食べる///?」
えっ?代を?
じゃ無かった・・・。
「いいのか?」
「うん!はいどうぞ!」
代は自分のおかずからウインナーを差し出してきた。
しっかりタコさんの奴を。
「ありがとう。じゃあいただきます。」
俺はそのタコさんウインナーをしっかりと噛みしめ味が無くなるまで噛みしめた。
・・・なんと言う事でしょう。
まるで口の中に別の世界が広がっていく感覚・・・慣れない事言うもんじゃないな・・・とにかくそんな感じで旨い!!
「どう?啓」
「あぁ!めっちゃ旨い!」
「そ、そっか///良かった///」
ねぇ結婚しよう!!
毎朝食べたいんだ!!
なんて心の中でしか言えず、俺は未だに照れている可愛い代を見つめていた・・・。
「じゃあちょっと僕、お手洗いに寄ってから教室に戻るね!」
「ぜひ一緒に・・・じゃ無かった!分かった!」
あぶねぇあぶねぇ、つい本心が・・・。
あんな事ばかり言っといてなんだが、俺は代が好きだが、それは友達としてで止めている。
俺がホモだって事を代は知らない。
と言うより周りにはそんなこと言う訳もない。
そして何よりも親友として、俺は代には普通にいい人を見つけて、結婚して幸せになってほしい。
だから、この想いは一生心に止めておく・・・。
・・・何か涙出そう・・・。
しかし代に彼女なんて出来た日には俺は寝込むかもしれない。
いや寝込むね!!
確実にね!!
その女には試練与えてやる・・・代に嫌われない程度に。
そんな事を考えながら、俺は自分の教室へと向かって行った。
これから起こることなんぞ知る由もなく・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます