柔らかな日常

　今俺はまどかちゃんと共に家の近くのゲームセンターに来ている。

　今日は土曜日なのだが、ゲームセンターはそこまで混んではおらず、のんびり出来そうだ。

　沙耶ちゃんと葵ちゃんは学校のお友達のお家に遊びに行っているみたい

　友達ができたようで良かった。

　「お兄、このゲーム……！　やってみたい！！」

　初めて見る大きなメダルゲームに興奮気味のまどかちゃん。

　「これはメダルゲームって言って、あそこの機械で百円一枚でメダル十枚に交換して遊ぶんだよ！」

　両替機を指さし、使い方を説明する。

　まどかちゃんがお財布から百円を取り出し、機械にお金を入れようとするが、投入口に手が届かないご様子

　まどかちゃんは悲しそうな目でこちらを見つめ、助けを無言で訴えてくる

　俺はその助けを出すべくまどかちゃんの両脇を抱え、腕の力で投入口に届くように持ち上げてあげる

　「チャリン」と良い金属音と共にお金が吸い込まれる。　その後「ドドドドド」と、下の口から十枚のメダルが出てきた

　「お兄ありがとう」

　可愛い笑顔でお礼を言い、大事そうにメダルをすくい上げた

　まどかちゃんの両替が終わると、俺も財布から百円を取り出し、メダルに換金する

　「さ、まどかちゃん。　まずはどれやりたい？」

　最初の一台を探し、広いメダルコーナーを一周した後「これにする……！！」と、元気よくゲームを始めるのであった

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