「実は今日外国から転校生が来てさ――」

　沙耶ちゃんは転校生の話をじっくりと聞いた後、こんなアドバイスをくれた。

「私もこっちへ転校してきたときは慣れない事ばかりで不安だったよ。　友達出来るかな？　とか、上手くやっていけるかな？　とか。　多分お兄ちゃん以上に疲れてて不安なのは転校生だと思うよ。　お兄ちゃんが私にしてくれたように、その人の支えになってあげたら、その人きっと嬉しいと感じると思うな」

　そうか。　そうだよな。　俺だけに頼っていたのも、もしかしたら他に頼れる人が居ないからかもしれない。

「なんかちょっぴり相手の気持ちが分かったかも。　沙耶ちゃんありがとう」

「うんっ　頑張ってねお兄ちゃん」

　この後葵ちゃんまどかちゃん達とも合流し、みんなでお家に帰った

――――

「うーん」

　俺が冷蔵庫とにらめっこしていると、沙耶ちゃんが声をかけてきた

「お兄ちゃん？　どうしたの？」

「ああ、今日の晩御飯何にしようか悩んででさ。　材料的に六人分を作るのが難しくてなぁ…」

「そしたら商店街行く？　私もお買い物手伝うよ」

　しばらくその場で考えた結果、商店街までお買い物に行くことになった。

「葵ちゃんにまどかちゃん、商店街に買い物に行くけどどうする？」

　ゲームを楽しんでいる葵ちゃんとまどかちゃんに話しかける

「お買い物！？　私も行っていいの？！」

「私も行きたい……好きなことまた見つかるかもしてないし……」

「いいよー準備しておいで！」

「わーい！！」

こうして妹達四人で商店街に行くことになった。

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