第6話彼氏の背中

うーん……。


え?

ああ、あなたの背中を見てたの。

はい、あっち向いて、背中見せて?


……うーん……。

ね、座って?

そうそう、ここで、あぐらでもかいてて。


……うん!

これならちょうど良いわね!


ふふっ、びっくりした?

こうやって、後ろから抱きしめたかったの。

首を絞めたかったわけじゃないわよ、絞めて欲しいの?


……ふふっ。

広くて頼りがいのある背中だなー、と思って見てたら、抱き着きたくなっちゃったの。

でも、身長差があるでしょ?

おしゃべりもしたかったから、声が届く近さが良いなと思って。


ん? 照れてる?

もっと照れても良いわよ?

大好き。

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