第30話 1年5組 神崎 リオ

17:52会議室外

『君たち!そこで何をしている!!』


あーあ、ほら見ろぐずぐずしてっから見付かったじゃねーかよ。

山口のアホ。



『今まさに君らの話をしているところだ。中に入りなさい!』


教頭に強引に会議室に入れられた。


『リオ!』

『海里。』

それぞれがそれぞれの親に呼ばれた。

小西のかーちゃんもいるじゃん。なんか顔おっかねー。


『海里。お前は小西君をいじめているのか?』

山口のとーちゃんが山口に詰め寄ってる。

でも顔は余裕しゃくしゃくだな。


あっそーか。

山口とーちゃんて、芳根ちゃんと浮気してんだっけ?


だから余裕なのかな?


『リオ!今井先生はどうなってるの?私電話したのよ?』

かーちゃんが耳打ちしてきた。

『え?』

あっ、やべ本当だ。気付かなかった。

今井も折を見て出してやんねーと。


『神波君、君は真を虐めたの?どうなの?』


小西かーちゃんが話しかける。


『いや、虐めてるつもりは…』


『りっくん、ハッキリ言いなさい!』

かーちゃん、りっくんはやめてくれ。


ガラガラッ

女子生徒がいきなり入ってくる。


『教頭先生!!大変です!女子トイレに……』


え、なになに?


『なんだと!?』

教頭が青ざめてる。あー、先月盗撮騒ぎあったからな。


でもなんで山口、お前まで青ざめてんの?


『すぐいく!!』

教頭は走り去った。

山口が続いて走り出したので、俺もなんとなく付いていく!



『りっくん!』

『海里!』


親たちもなんか付いてきちゃった。





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