異世界旅人生活~異世界旅人冒険譚~
小人先生
1.異世界転生
僕の名前は、ハルト 18歳。
どうやら僕は、目を覚ましたら異世界に飛ばされていたようだ。
元の世界では、皆さんご存知の日本で、普通に平凡に暮らしていました。
どこかの転生モノの様な、ブラック企業で酷使された帰宅中に、トラックに撥ねられて・・・
という事はなく、
ブラックでもない普通の中堅企業に就職して数年、時には辛い事もあったけれど、それは遅かれ早かれ、誰もが経験する様な、たわいもない事。
そんなこんなで、23歳まで普通に暮らしていたんだけれど、痛いとか、辛いとか、そういう事はなく、
ただただ夜普通に眠っていたら、知らぬ間に見知らぬ土地に立っていた、というわけ。
おまけに容姿なんかも、鏡が無いからよく分からないけれど、前とは変わっているっぽい。
どうかイケメンでありますように(笑)
取り敢えず、転生してきて初めの30分くらい、いろいろ確認してみたことを、ざっとご紹介。
名前はハルト。年齢は18歳のようだ。
これは何故かそういう記憶があったので、間違いないだろう。
転生してきたようだけれど、別段この世界の神様に会ったりはしていないみたい。
そのうち出会うのかな??
そういえば、前世の記憶は普通に残っているみたい。
というかそもそも死んだのかも定かではないから、前世で合っているのか分からないけれど・・・
で、転生してきた場所なんだけど、どうやら森の中みたい。
周りが木々に囲まれているので、絶対そうだろう。
そして、ここが重要な事なんだけど、さっきなんか変なオオカミみたいな、それにしては大きすぎる、
そんなモンスターに出会っちゃった、けど、運良く気付かれなかったので命拾い。
それが異世界に来たんじゃないかって決め手になった感じだね。
で、ちょっとおかしいなって思うのが、今、夜なんだよ・・・。
「何で夜なんだよ~!?おかしいじゃん!!!」って思わず叫んじゃったよ。
だって普通、転生モノ見てると大体が朝や昼間じゃん、幾ら酷くても夕方とかさ。
でもさ、今現状、真夜中なんだよ。
飛ばしてきたのが神様なら、その神様頭おかしいよホント。
まあ、取り敢えず一気に振り返ったので疲れっちゃったよ。
どこか近くに村でもあればいいんだけど・・・。
と思って歩き始めてかれこれ1時間。
全然村なんて無いよ!?
最初から当たり強いよねこれ。
どこの何だか知らない世界の森の中で、初日から野宿しないといけないの!?
という事で、しょうがないので野宿の準備をする事に。
だけど、手持ちの物も何もないので、取り敢えず落ち葉を集めて簡易マットにして、
木の枝や棒なんかを集めて、焚火を起こす準備を初めてみたんだけれど・・・
ここで重大なミスに気が付いちゃった・・・
「火ってどうやって起こすのさ!?」
またしても大声出しっちゃったよ、もう。
あ、そうだこの森、モンスターもいるんだっけ。
今の大声で気付かれていなければいいけれど・・・。
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