第2話

ある年の、ハロウィン前。

はあ、とため息をもらすパンプキン。

きっとぼくは今年もおかしをもらえないんだと、始まる前からため息がこぼれます。


『トリックオアトリート、おかしをくれなきゃいたずらするぞ』


ビックリして、たおれちゃったらどうしよう。

ビックリして、しんじゃったらどうしよう。

そんなことないのに、優しすぎるパンプキン。

なかなかその言葉がいえません。


本来の目的とはかけはなれたことばかり考えてしまっていました。

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