家族の丘




ポムは無事予防注射を終え、散歩に連れて行けるようになった、


家族でポムの餌さ入れや、ゲージを買い揃え何不自由なく、飼い犬として過ごしていた。






始めはゲージから出していたのだが、よく引っ掻きよく噛みつくので家具が傷付いた。






最近では、クゥーンではなくキャンキャン鳴く様になり、餌や遊んでとせがむ様になった。






朝。






「今日子、明日香、いつまでもポムと遊んでないで学校行きなさい。」






深海家は学区内で一番遠い場所に位置し、早めに出ないと遅刻するのであった。






二人が揃って返事をする。


「はーい。」






そのままバタバタと家を出た。






「キャン。」






「あらーポムどおしたの?




私もそろそろ出掛けるわね。」

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