本庄照の擬態方法
【文章】
☆視点
一人称三人称、どちらも書きます。三人称の中でも、フラットな視点になるときと、誰かにカメラが寄るときが多いです。
☆台詞
全部は書かない。必要なところだけ書きます。相槌あたりは省略して、地の文に埋め込むことも多いです。他には問いかけを省略、回答をセリフにする等。
(例)
「そういうこともあるだろうさ」
うん、うんと生返事を繰り返した果てに、絞り出したのがその一言である。
「いや待て、やっぱり違うだろ」
やはり騙されてはくれなかった。あの子が好きなのかと問いかけに混ぜ込んでみたら、顔を急にしかめ、ものすごい勢いで否定を始めた。
☆地の文
かなりシンプルで癖がないです。文章に自信のない方でも容易に書ける! 実は情景描写があまりなくて、心情描写の方が多いです。読んでみて。情景描写全然ないです。「彼」「彼女」は他の人よりも頻度少なめ。地の文では割と名前で呼びます。あとキャラの外見描写がマジで全然ない。
「〇〇である」「〇〇だった」「〇〇であった」「〇〇だ」が好き。「〇〇なのだ」は使ったことあるかな? ほぼ使いません。
☆その他
複雑な感情をストレートな表現で書くのが好きです。
【キャラ】
・キャラクターづくりが本当に大事
・関係性から構築します。あなたはどういう関係性が好みですか?
・一人、作中で作者の推しのキャラを決めてください。そのキャラだけで票を持っていく覚悟で。
・掛け合い:ボケとツッコミ→ほぼ手癖で書いてます。あまり言うことがない……。
・キャラの成長はあまり意識してません(ミステリなんでね)
・キャラの性格自体は、既存キャラから引っ張ってくることが多いです。人気漫画の自分の好きなキャラから。しかし、結局全くの別人になりますね。そりゃそうだ、設定全然違うし。
・苗字、名前にはバランスを持たせます。出席番号が偏らないように。同じ音数にならないように(キャラ名を覚えにくくなるため)。秋山、尾瀬、静子なんかはそんな感じです。全体の音数もそうですが、それぞれの漢字に振ってる音数が全然違うでしょ。苗字に色を入れるみたいな共通項は、初期以外やってません。
・名前にはかなりこだわります。キャラの苗字は基本出身地を意識しています。外国舞台や 時代物などで、身分がある場合は、身分(その苗字が職業由来なら職業も一応)も可能ならば。出身地に影響がない物語だと、全国順位2000位~5000位くらいの苗字からつけます。名前は日頃からストックしてあるか、その場で適当に考えます。そこそこいる名前が多いです。女性には女性らしい名前をつけて、男性には中性的な名前が多いです。
cf.
https://myoji-yurai.net/prefectureRanking.htm
https://suzaki.skr.jp/
https://www.dmuchgis.com/myojimap/
cf. 過去に書き出し祭り等でつけた名前
[苗字]成田(大学教員といえば成井さん)、小鍛冶(インパクトある苗字がほしかった)、片桐(幼少期のクラスメートの苗字由来)、葛城(片桐くらいのインパクトがほしかった)、藤田(オシャレ系、両者のバランス)、高階(平安の文官)、三田川(音数に対して字数の多い苗字が欲しかった)、
[名前]
詩織(ある程度のいいとこの娘は普通の名前がつく)、瞳子(女性的でおしゃれな名前)、桜子(子のつく名前かわいいし、音数のバランスが偏っていて良い)、梓(弟が1文字なので姉もそれに合わせて)
[名前/男性]
諒(頭が良さそうで字数が短い)、朝比古(古風な名前と男性には珍しい文字バランス)、俊一郎(〇一郎好き)、真澄(いかにも男性というキャラに中性名つけるの大好き侍)、右京(たまにこういうのつけたくなる)
[外国人名]
ベンジャミン(かっこいいが字数を食う)、イリヤ(字数が短い!)、ウィリアム(英語圏で困ったらこれ)
【構成】
・山場がはっきりしている。
・まずはキャラ見せ+舞台設定+情報提示エピソード
・必ずテーマを決めます。自分の場合、ほぼ「アイデンティティ」か「居場所がない人の居場所づくり」です。本文にはほぼ出しませんが、ないとキャラがぶれます。
(例)ネビカ、カンパーニュ:(居場所がない人たちの)居場所作り
・それとは別に、作品内での主張を決めます。お題とはまた別に。
【取材】
・全部ネット! 金なんか、かけてられんわい!
・取材が必要な場合、ストーリーが決まりそうなくらいでwikipedia読んでネタ探し、その後本文を書きながら都度検索です。
【どんでん返し等のギミック】
・狙って入れるわけではないです。
・これに時間の八割を掛けていると言っても過言ではない。残り二割はキャラ。
・最悪、引きがあれば何とか……。
・でも急ぎの匿名コンにギミックをぶち込めることってあんまりないんですよね。全部直球で行ってる説ある。
・でも困ったら好きな作品を読み返して、自分はこの作品のどの要素が好きなのかを言語化したら割と降ってきます。
・雨が降るまで踊り続けると、必ず雨が降る雨乞いの出来上がりさ……。
【その他】
・傍点
「黒ゴマ」というものです。「ごま」で変換できることも。「﹅」←これコピペしてね。
・歴史
世界観を作るうえではすごく便利な素材ですが、なにせ取材が大変。歴史を専門に書いているわけではありませぬ。むしろ死ぬほど苦手。人気の時代は書かない。死ぬかと思ったから。本どころかwikipedia読むだけで大変やからね。
・大学ネタ
好きなのでね……。学歴コンプもマシマシなのでよく扱います。理系ですが文系ネタも見よう見まねで書きます。専門分野は生物系、中でも得意だった分野(専攻ではない)は公衆衛生学です。
こうすれば本庄みたいな一作が簡単に書けますよ!
それを2000字でまとめる!? 2000字ですか!? 全部無理! 入らない! 解散!
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